EATING OUT WHILE DIETING
「ダイエット中は外食しない方がいい?」「仕事でランチは毎日外食」「飲み会で食べすぎたら翌日はどうすればいい?」と悩んでいませんか?
結論からいうと、ダイエット中でも外食はできます。
毎日自炊できなければ痩せられないわけでも、外食を1回しただけでダイエットが失敗するわけでもありません。
一方、外食では料理によって量・脂質・塩分・エネルギーが大きく変わり、自分で使用量を調整しにくいことがあります。
だからこそ「外食は禁止」にするのではなく、メニューの構成・量・頻度をどう調整するかを知っておくことが大切です。
この記事では、ダイエット中の外食選び、定食・丼・麺・焼肉・居酒屋などでの考え方、主食・たんぱく質・野菜の組み合わせ、食べすぎた翌日の戻し方まで解説します。
ダイエット中でも外食して大丈夫?
外食を完全禁止にして短期間だけ我慢するより、実際の生活の中で続けられる選び方を身につける方が長期的な体重管理には使いやすくなります。
体脂肪を減らすために重要なのは、特定の食品や1回の食事だけではありません。
1日・1週間などの中で、摂取するエネルギーと身体活動を含めた全体のバランスを考える必要があります。
そのため、
「焼肉へ行ったから太った」
「ラーメンを食べたからダイエット失敗」
と一食だけで判断する必要はありません。
ただし外食が高頻度で、毎回大盛り・揚げ物・アルコール・デザートまで追加する状態が続けば、当然エネルギー摂取量は増えやすくなります。
「血糖値が上がると脂肪になる」は単純化しすぎ
旧記事では、
「脂肪がつく直接的な原因は血糖値の急上昇」
「高カロリーでも血糖値を上げにくければ太りにくい」
と説明していました。
この部分は修正します。
食事をすると血糖値が上がり、インスリンが分泌されるのは正常な生理反応です。
インスリンは栄養素の貯蔵・利用に関わりますが、
「インスリンが出た=その食事がそのまま体脂肪になった」ではありません。
また、血糖値をあまり上げない高脂質・高エネルギー食品であれば、いくら食べても太りにくいということもありません。
ダイエットでは食後血糖だけでなく、食事量、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、頻度などをまとめて考えます。
野菜から食べれば外食しても太らない?
野菜やたんぱく質などを先に食べ、炭水化物を後に食べる「食べる順番」は研究されています。
近年のシステマティックレビューでも、炭水化物を最後に食べる方法によって、食後の血糖上昇が小さくなる傾向が報告されています。
日本人の健康な成人を対象に、定食や牛丼形式の食事を使った研究でも、ご飯以外を先に食べた条件では食後血糖が低くなりました。
ただし、
野菜を先に食べた後で大量の揚げ物・ご飯・デザートを食べれば、食事全体のエネルギー量は大きくなります。
食べる順番を使うなら、健康的な食事を補助する一つの方法として考えましょう。
ダイエット中の外食で見る5つのポイント
01 / MAIN DISH
たんぱく質源があるか
肉・魚・卵・大豆製品などを含む主菜があると、食事全体を組み立てやすくなります。ただし「高たんぱくなら何でも低カロリー」という意味ではありません。
02 / STAPLE FOOD
主食量が自分に合っているか
ご飯・パン・麺を禁止する必要はありません。大盛りになっているなら通常量へ、他にも炭水化物料理が多いなら一部を調整するなど、食事全体で考えます。
03 / VEGETABLES
野菜・海藻・きのこなどがあるか
主食と肉だけになりやすい外食では、副菜・サラダ・具だくさんの料理などを追加すると食事の構成を整えやすくなります。
04 / COOKING METHOD
調理方法を見る
揚げ物・クリーム・バター・油を多く使う料理ではエネルギー密度が高くなりやすいため、頻度や量を調整します。
05 / TOTAL AMOUNT
結局は「全部でどれくらい食べるか」
一品一品が健康的でも、メイン・サイド・アルコール・デザートまで重なると総量は増えます。一食全体を見ることが大切です。
ダイエット中の外食は「高たんぱく低脂質」が絶対?
たんぱく質を十分に確保することは、ダイエット中の筋肉維持や食事構成を考えるうえで重要です。
ただし、毎食、
「鶏むね肉+サラダだけ」
にする必要はありません。
また、
- 脂の多い肉
- チーズ
- ナッツ
- 卵
- 青魚
などはたんぱく質を含んでいても脂質・エネルギー量はそれぞれ違います。
「高たんぱく」という言葉だけではなく、一食全体を見るようにしましょう。
筋トレ中のたんぱく質を重視した外食については、別の記事で詳しく解説しています。
ダイエット中は外食のご飯・麺を抜いた方がいい?
必ず抜く必要はありません。
炭水化物は身体活動やトレーニングのエネルギー源になります。
問題は、主食そのものより、食事全体として必要以上の量が続いているかです。
例えば、
- 定食のご飯が大盛りなら普通盛りへ
- 丼+麺のセットならどちらかの量を調整する
- パスタ+パン+デザートまで重なるなら全体量を見る
- 飲み会の締めを毎回追加するか考える
という調整があります。
自分の活動量・体格・他の食事も含めて主食量を決めます。
ソース・ドレッシングは全部避けるべき?
ソースやドレッシングには、商品・料理によって油・砂糖・塩分などが含まれます。
そのため、量が多ければ食事全体のエネルギーが増えることはあります。
ただし、
「クリーミードレッシング=脂質と糖質の塊だから禁止」
という考え方にはしません。
ダイエット中でも適量なら使えます。
量を調整したい場合は、
- 別添えにする
- 全部かけず好みの量を使う
- ソースの多い料理が重ならないようにする
などで十分です。
外食ではカロリーだけでなく塩分も確認
外食では、味付け・汁物・タレ・加工食品などが重なり、食塩摂取量が多くなることがあります。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人女性の食塩相当量の目標量は1日6.5g未満です。
一食でこの数字を厳密に割り算する必要はありませんが、
- 麺類のスープを全部飲まない
- タレを必要以上に追加しない
- 漬物・汁物・加工肉など塩分の高いものが重ならないようにする
といった工夫はできます。
塩分・炭水化物・食事量などに伴う体水分や消化管内容物の変化でも体重は動きます。
ゆっくり食べるとダイエットにいい?
旧記事では、
「一口30回」
「満腹感が出るまで20分」
をルールにしていました。
ここも変更します。
食べる速度については研究があり、速く食べる条件に比べてゆっくり食べる条件では、一食の摂取量が少なくなる傾向があります。
2024年の研究でも、食べる速度を遅くした食事では、速い条件より平均の摂取エネルギーが低くなりました。
ただし、
普段かなり早食いの方なら、少し速度を落とし、自分の満腹感を確認しながら食べる程度から始めれば十分です。
外食前にプロテインやゆで卵を食べた方がいい?
必須ではありません。
空腹が強すぎると注文量が増えやすい人なら、外食の時間が遅い日に軽い間食を利用する方法はあります。
例えば、
- ヨーグルト
- 牛乳・豆乳
- 果物
- ゆで卵
- 必要に応じてプロテイン
などです。
一方、外食前に間食を食べても、外食の量が全く減らないのであれば、単純に摂取量が追加されます。
「外食1時間前には必ずプロテイン」というルールにはしません。
チェーン店なら栄養成分を見るのも一つの方法
外食チェーンでは、公式サイトなどで、
- エネルギー
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物
- 食塩相当量
を公開していることがあります。
毎回細かく計算する必要はありませんが、
「同じように見える2メニューでどのくらい違う?」
を確認したい時には便利です。
ただし栄養表示だけを見て、好きでもない料理を毎回選ぶ必要もありません。
継続できる範囲で利用しましょう。
定食を選ぶなら?
定食は、
- 主食
- 主菜
- 副菜
- 汁物
が分かれていることが多く、量を確認しやすい特徴があります。
例えば、
- 焼き魚定食
- 鶏・豚・牛などの焼き物定食
- 刺身定食
- 豆腐などを使った定食
は一つの選択肢です。
揚げ物定食が禁止という意味ではありません。
その日は揚げ物を楽しみ、ご飯・追加の一品・デザートなど全体量を見て調整しても構いません。
牛丼・親子丼・海鮮丼はダイエット中NG?
NGではありません。
丼物は主食と主菜が一つになっており食べやすい一方、ご飯量が見えにくい場合があります。
よく利用する店なら、
- 普通盛り・小盛りを使う
- サラダ・汁物を追加する
- 大盛り+サイドメニューが習慣になっていないか見る
などで調整できます。
「丼物=太る」ではなく、サイズと組み合わせを見ることが大切です。
ラーメン・うどん・そば・パスタはどう選ぶ?
麺類もダイエット中に禁止する必要はありません。
ただ、麺だけの食事では、たんぱく質・野菜などが少なくなることがあります。
例えば、
- 卵・肉・魚介・豆腐などを含むメニューにする
- 副菜を追加する
- 麺+炒飯+餃子のように主食・高エネルギー料理が重なりすぎないようにする
- ラーメンのスープを全部飲むかは塩分も含めて考える
といった方法があります。
そばだから必ず痩せる、パスタだから必ず太るということではありません。
寿司はダイエット向き?
寿司は魚介類を摂りやすい一方、食べる量によって酢飯の量も増えます。
以前の記事でありがちな、
「女性なら○貫、男性なら○貫」
という一律の決め方はしません。
必要量は体格・活動量・他の食事内容などによって違います。
回転寿司なら、
- 何皿食べたか確認する
- 汁物・茶碗蒸しなども含めて一食全体を見る
- 揚げ物・麺・デザートまで毎回全部追加しない
だけでも把握しやすくなります。
焼肉はダイエット中でも食べられる?
もちろん食べられます。
焼肉では肉の部位によって脂質量が大きく違います。
そのため、
- 赤身系も取り入れる
- 脂の多い部位だけに偏らない
- ご飯量を自分に合わせる
- 野菜・キムチ・スープなども組み合わせる
- アルコールを飲む場合はその量も見る
といった考え方ができます。
ただし「赤身肉なら好きなだけ食べても痩せる」という意味ではありません。
居酒屋・飲み会ではどうする?
飲み会では「料理」だけでなく、アルコールそのものと、長時間食べ続けることが摂取量へ影響します。
料理なら、
- 刺身
- 枝豆
- 冷奴
- 焼き魚
- 焼き鳥
- 卵料理
- サラダ
などを含めながら、好きな料理も楽しめば構いません。
「唐揚げを一口食べたら失敗」ではなく、飲み会全体の量と頻度で考えます。
アルコールについては別記事で詳しく解説しています。
ファミレス・チェーン店はダイエット中に使いやすい
ファミレス・チェーン店は「ダイエットに悪い」と思われることがありますが、逆にメリットもあります。
公式サイトで栄養成分が公開されている場合があり、
- メイン
- 主食量
- 副菜
- サイドメニュー
を自分で組み合わせやすいからです。
例えば、ハンバーグを食べたい日ならハンバーグを食べても構いません。
そこに大盛りライス・フライドポテト・ドリンク・デザートをすべて追加するかどうかを考える方が現実的です。
外食で食べすぎたら翌日はどうする?
ここは旧記事から大きく変更します。
「48時間以内に調整すれば脂肪にならない」というルールはありません。
身体には、食べすぎた食事を48時間だけ保留する仕組みがあるわけではありません。
一方、一度食べすぎただけで、これまでのダイエットがすべて無駄になるわけでもありません。
これが最もシンプルです。
例えば、
- 朝食を普段通りに戻す
- 主食を極端に抜かない
- いつもの野菜・たんぱく質を含む食事へ戻す
- 間食・アルコールが続かないようにする
- 普段の歩数やトレーニングへ戻す
という形で構いません。
外食翌日に1kg増えた=1kg脂肪が増えた?
そうとは限りません。
外食の翌日は、
- 食べた料理そのものの重量
- 消化管内容物
- 炭水化物摂取に伴うグリコーゲン・水分
- 塩分摂取に伴う体水分の変化
などでも体重が変わります。
だから、翌朝体重が増えただけで、
「今日は何も食べない」
とする必要はありません。
数日程度、同じ条件で体重推移を確認しましょう。
食べすぎた翌日に有酸素運動を大量にすればいい?
外食を「運動で帳消し」にする必要はありません。
もちろん散歩や通常のトレーニングを行うことは問題ありません。
しかし、
「昨日食べたから今日は2時間走らないといけない」
という形で食事と運動を罰のように結びつける必要はありません。
普段の食事・運動習慣へ戻すことを優先しましょう。
外食が週2〜3回あるとダイエットできない?
回数だけでは決まりません。
同じ週3回の外食でも、
昼に普通の定食を食べる人と、毎回アルコール・大盛り料理・デザートまで食べる人では内容が違います。
確認したいのは、
- 何を食べているか
- どのくらいの量か
- 外食以外の食事はどうか
- 体重・ウエストがどう推移しているか
- 身体活動量はどうか
です。
実際の生活から切り離した食事管理では続きにくくなります。
外食が多い女性のダイエット7ルール
01
外食を「失敗」にしない
仕事・家族・友人との食事も生活の一部です。外食をした時点でダイエット終了とは考えません。
02
まず一食の全体像を見る
主食・主菜・副菜・飲み物・デザートまで、注文したもの全部で考えます。
03
たんぱく質を確保する
肉・魚・卵・大豆製品などを一食の中へ取り入れます。
04
主食を怖がらない
ご飯・パン・麺をゼロにするより、自分に合う量へ調整します。
05
高エネルギーな料理が重ならないようにする
メインがボリュームのある料理なら、サイド・アルコール・デザートまで全部追加するかを一度考えます。
06
食べすぎても次の食事から戻す
48時間リセット・断食・極端な糖質カットではなく、普段の食事へ戻します。
07
体重の傾向を見ながら調整する
数週間体重が変わらないなら、外食も含めて摂取量・活動量を再確認します。
ダイエット中の外食でよくある10の勘違い
- ダイエット中は外食禁止
- 血糖値が上がったらそのまま脂肪になる
- 低GIなら高カロリーでも太りにくい
- 野菜から食べれば好きなだけ食べていい
- 主食は必ず抜く
- 高たんぱくならいくら食べてもいい
- 一口30回噛めば必ず痩せる
- 食後20分で満腹中枢がONになる
- 食べすぎても48時間以内ならリセットできる
- 翌日に断食や大量の運動をすれば帳消しになる
ダイエットを「特別なルールの集合」にしすぎないことが、外食と付き合ううえでも大切です。
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「仕事でランチは毎日外食」
「家族との食事を別メニューにできない」
「飲み会があるたびにダイエットを諦めてしまう」
「コンビニと外食が中心」
という方も、無理にすべて自炊へ変える必要はありません。
現在の生活を確認し、実際に続けられる食事の選び方を一緒に考えます。
ダイエット中の外食についてよくある質問
ダイエット中でも外食して大丈夫ですか?
外食では何を選べば痩せやすいですか?
ダイエット中は定食がおすすめですか?
外食ではご飯を抜いた方がいいですか?
野菜から食べると太りにくくなりますか?
外食前にプロテインを飲んだ方がいいですか?
食べすぎたら48時間以内に調整すれば太りませんか?
食べすぎた翌日は断食した方がいいですか?
外食翌日に体重が1kg増えました。脂肪ですか?
外食が週3回あってもダイエットできますか?
焼肉やラーメンはダイエット中は禁止ですか?
Consistent effect of eating rate on food and energy intake across twenty-four ad libitum meals.
※本記事は健康な成人を中心とした一般的なダイエット・食事情報です。糖尿病・腎臓病・高血圧などで食事療法を受けている方は、医師・管理栄養士等から受けている個別の指示を優先してください。
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